自民党衆議院議員・杉田水脈(すぎたみお)氏が自民党内の会議の中で「女性はいくらでもウソをつける」と発言したことについて批判が殺到し、議員辞職を求めるオンライン署名がはじまり約9万筆まで数を伸ばしている。
性暴力に抗議する運動「フラワーデモ」の呼びかけ人である北原みのりさん(作家)は、オンラインデモの冒頭などで、以下のように怒りを表明した。(趣意)
杉田氏の発言は、セカンドレイプであることは間違いなく、激しく性差別的です。
性暴力根絶に向けて世論を変えようと被害者たちが必死で動いてきたことを後退させるひどい発言です。
自民党政権の中で『やっていない』『言っていない』『そういうつもりじゃなかった』と言えばなかったことになることをずっと見てきました。
被害者の「どうせ語っても聞いてもらえない。信じてもらえない」という諦めの気持ちから、被害者の声が潰されてきました。
被害者の声を潰すようなことを国会議員がする罪は大きいのです。
橋本聖子・男女共同参画担当大臣は杉田氏を批判
橋本聖子・男女共同参画担当大臣は、以下のように述べた。(趣意)
杉田議員の発言は、支援センター職員の努力を踏みにじるような発言であり、非常に残念です。
自民党として適切な措置をするべきだと考えています。
杉田水脈議員の差別発言
2015年7月「同性愛の子どもは、普通に、正常に恋愛できる子どもに比べて自殺率が6倍高い。」
杉田氏はネット番組でこの発言をした。
「同性愛の子どもは、普通に、正常に恋愛できる子どもに比べて自殺率が6倍高い。生産性がない同性愛の人たちに、皆さんの税金を扱って支援をする、どこにそういう大義名分があるんですか」
この杉田氏の発言の動画は世界中に発信され、世界中から批判を受けた。
2018年7月「女として落ち度がある」
元TBS記者から性行為を強要されたと訴えているジャーナリストの伊藤詩織さんに関し、杉田氏は、BBCの番組で「女として落ち度がある」と発言した。
また、伊藤詩織さんを誹謗中傷する複数のツイートに「いいね」をしていた。
伊藤さんは、損害賠償を求めて東京地裁に提訴している。
2018年8月「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がないのです」
これは「新潮45」2018年8月号に「LGBT支援の度が過ぎる」と題して寄稿された文章の中で主張された。
自民党・公明党の連立与党内では、自民党の石破茂・稲田朋美・小泉進次郎・野田聖子および公明党代表の山口那津男氏を含む多数の議員が杉田の寄稿内容を批判した。
この発言に対し批判が殺到し、自民党は「個人的な意見とはいえ、問題への理解不足と関係者への配慮を欠いた表現がある」と表明し、本人にも指導した。
2020年9月「女性はいくらでもウソをつける」
杉田氏は、性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」の事業について、民間委託主導ではなく警察が積極的に関与するべきと朝日新聞デジタルなどの紙上で主張した。
その際に「女性はいくらでもウソをつけますから」と被害者が虚偽申告しているかのように発言した。
本人はこの発言を否定しているが、出席した複数の関係者が証言しているという。
その他にも数々の暴言
杉田氏は、その他にも数々の暴言を行っている。
保育所は子供を家庭から引き離し、洗脳教育を施す施設である
ゼロ歳児に社会性なんてあり得ません
そんな男性を選んだのはあなた(夫の暴力で離婚した人に対する発言)
世の中に「待機児童」なんて一人もいない。子どもはみんなお母さんといたいもの。保育所なんか待ってない。待機してるのは預けたい親でしょ
この他にも差別発言は多数ある。
スギタミオ[杉田水脈]
◆兵庫県出身 ◆1967年4月22日生 ◆鳥取大→積水ハウス→みんなの党→日本維新の会→次世代の党→自民党 ...
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